肥後グリーン61K

従来の肥後グリーンと合わせることで収穫期間を長期化することで、
生産農家さまの収益アップに貢献します。

肥後グリーン61K 開発の背景

メロン栽培の大敵となる気候の不安定時期や
「梅雨」を克服する肥後グリーンの開発。

松井農園の取り組み
梅雨時期の不安定な栽培時期の克服がテーマでした。
梅雨時期の不安定な栽培時期の克服がテーマでした
近年、梅雨が本格化する6月中旬以降になると、従来商品では「ネット不良」や「収穫前のしおれなどによって、満足のいく肥後グリーンが収穫できない事例が多く見られます。原因は、不安定な気温の変化や湿度にあり、栽培環境の保全の難しさにありました。
「6月中旬以降でも安定した肥後グリーンの栽培ができないか」。そんなご要望を受けて、松井農園でも品種改良に早くから取り組んできました。その結果が肥後グリーン61Kの誕生につながりました。
美しいネットが入り、しおれないタフな品種づくり。
美しいネットが入り、しおれないタフな品種づくり
肥後グリーンは豊潤な香りと実のなめらかさが特徴ですが、それゆえ繊細で湿度や温度の急激な変化に左右されやすいという弱点もありました。
これを克服するために、もともと根の強いアールス系との掛け合わせによってネット発生の安定感が強めることに成功。さらに改良を進め、成長するほどに「美しいネット」が入り、それが成長までしおれないタフな品種の開発にいたりました。
肥後グリーン史上最上の美味しさを実現しました。
肥後グリーン史上最上の美味しさを実現しました
もちろん肥後グリーン特有の美味しさにもさらに磨きがかかりました。
高い糖度(16度以上)に、これまで以上の豊潤な香りとなめらかな肉質が加わって、肥後グリーン史上最高の美味しさを実現しています。

肥後グリーン61K 栽培のポイントと期間

肥後グリーン 61K は、早生タイプの品種です。
6月中旬収穫の場合、50〜52日が目安となります。

栽培の基本となるのが、「午前温め、午後換気」の温度管理。それを守れば定植から18〜20日で綺麗なネットが発生します。わざわざ硬化させる必要もありません。
ネット完成後も十分な換気に気をつけるだけで、高糖度の美味しい「肥後グリーン」が出来上がります。

栽培のポイント(普通系・改良系との違い)
栽培のポイント(普通系・改良系との違い)
品種特性(熊本県における的作型での比較)
品種特性(熊本県における的作型での比較)
栽培時期
栽培時期

肥後グリーン栽培成功の秘訣

成功の秘訣は、2つのポイント。
こまめな潅水と湿度温度管理

栽培のコツをつかめば、意外にカンタン。
アールスや他のメロンとは、少し系統が違います。
アールスや他のメロンとは、少し系統が違います。
肥後グリーンは、アールスメロンや他のメットメロンと比べると遺伝的背景が異なるため、栽培ノウハウやポイントも違います。それゆえ、慣れないと栽培のコツがよくわからず戸惑われる生産農家さんもあるようです。
しかし、コツを覚えてしまえばこれほどわかりやすく栽培し易いメロンは他にありません。そのポイントは、大きく2つに集約できます。
1. 少量多回数のこまめな水やりで、樹をつくる。
点滴チューブ
肥後グリーン栽培で最大のキーポイントは、「樹づくり」です。そのために欠かせないのが少量の水を何度にも分けて与える「少量多潅水」という方法。
こまめな潅水が根の活性化し、全体的な成長の促進につながります。結果として雌花の質や交配後の肥大、ネットの向上が期待できます。
  • 潅水方法について
    特に点滴チューブが有効です。点滴チューブは規定通りの水圧を保つとすべての株にムラなく潅水することができ、正品率や秀品秩の向上につながります。
  • 点滴チューブは規定の水圧を維持する必要があり、圃場によっては導入できない場合があります。
  • 点滴チューブは株もとに敷設し、根に水を届きやすくしてください。
2. 風通しの良いハウス内環境を。「午前温めて、午後換気」
風通しの良いハウス内環境を
肥後グリーンはアールスメロンなどと比べて徒長し易い品種です。特に夜間の温度を高くすると軟弱徒長となり、樹を作りにくくしてしまいます。
そうならないためにもこまめに喚起し、風通しの良いハウス内環境を作ってください。基本は「午前温めて、午後喚起」を念頭においた温湿度管理をお願いします。
ハウス内の温度管理
ハウス内の温度管理

肥後グリーンこれまでの歩み

肥後グリーンは、熊本県の農家の皆さんに支えられて
熊本県を代表するメロンに育ちました。

美味しさの秘密は、こんな開発ストーリーの中に隠されています。
肥後グリーンは、松井農園と熊本の農家がともに取り組んで誕生したメロンです。
それは、今ある感動メロンプロジェクトのきっかけとなるエポックでも有りました。
その物語をほんの少しだけお話させてください。

栽培に関するQ&A

肥後グリーン栽培に関するQ&Aをまとめてみました。
皆様からのご質問も公開していきます。

肥後グリーン61K

肥後グリーン改良系と普通系はどう違うのですか?
どのように区別したら良いですか?
適合する作型の違いで品種を使い分けて下さい。改良系は普通系よりも低温肥大性があり、熊本県標準地で5月中旬収穫の作型に適合します。また、普通系は5月下旬から6月上旬収穫の作型に適合です。
遊びづるについて教えてください。
遊びづるは草勢維持のために必要です。先端の脇芽2本を残してください。
また遊びづるが過繁茂になると実の肥大が制限されますので生産者の胸の高さより下は摘除し、草勢と果実肥大のバランスをとってください。
着果節位について教えてください。
肥後グリーンは草勢がおとなしい品種です。そのため節位を12節程度まで上げて、定植から交配までの期間を十分にとって樹を作ってください。
後半の水切りについて教えてください。
肥後グリーンは糖度ののりやすい品種です。極端な水切りは草勢低下につながりますので、しおれない程度に収穫3~5日前まで少量でも潅水してください。

オンラインセミナーのお知らせ

肥後グリーン栽培に関する個別のセミナー兼相談会を開催します。
ご都合の合う日をご予約ください。

松井農園では、肥後グリーン61Kの誕生に合わせて、メロン栽培のノウハウや栽培メリット、今後の広がりなど、メロンの栽培や経営に関することならなんでもお答えする個別のセミナー&相談会を開催しています。
日頃から疑問に思っていること、経営に関する本音などなんでも結構です。気軽にご相談下さい。

セミナー開催

12月以降は決定次第ご案内いたします。

11月26日(木) ① 17:00-18:00
② 18:00-19:00
11月27日(金) ① 17:00-18:00
② 18:00-19:00